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2004124声明

兵を引け

 

 

2004122日。

私たちはこの日付を忘れない。

その日、日本は武器を携行する兵士を海外に出した。

復興支援とは名ばかりの「派兵」。

彼らは、アメリカのイラク占領軍に混じり、働く。

その日は、日本国憲法を、政府自らが踏みにじった日だ。

 

かつて戦災に焼け出され、逃げまどった私たち市民は、

また、兵士として外地で辛酸をなめてきた私たち市民は、

そして、戦争体験を持たぬ世代としての私たち市民さえ、

戦争に命を奪われ、命を脅かされる世界の市民につながっている。

 

あのとき日本は、市民を棄てた。

私たちの生命は踏みにじられ、生活は地獄となった。

戦災にあえぐイラクの市民も、いま地獄を生きる。

彼らを、誰が攻撃したのか。誰が協力したのか。

アメリカのイラク制圧の尻馬に乗り派兵を決めた日本は、

あのとき私たち市民を棄てた日本だ。

 

自然災害には誰も抵抗できない。

しかし、戦争は人災であり、やめさせることができたはずだ。

私たち市民は、世界の市民の安全と平和を望む。

なぜなら、私たちは市民としての

安全と平和を破壊された経験をもつからだ。

 

平和憲法をもつ日本は、

刻一刻世界に起ころうとする、

あらゆる戦争行為をやめさせるように働きかけよ。

平和的手段に徹して、この地上に平和を達成することが

世界に対しての、日本の責任である。

だから、今からでも遅くはない。

イラク派兵をやめよ。

 

おりしも、イランで死者四万人と伝えられる大地震が起きた。

それは私たちの体験と直接かさなる。

日本はイラク派兵のために多額の出費をするよりも、

イランの被災者を救うために全力をつくせ。

イラクには、まず平和づくりの協力に徹して、

民間支援をできる環境をつくる。その上で民間支援を大々的に行なえ。

武器を携行した自衛隊の派兵はいらない。

 

2004124

 

 

 

 

 

良心的軍事拒否国家日本実現の会  代表・小田実  事務局長・山村雅治

659-0093 芦屋市船戸町4-1-301 山村サロン

TEL 0797-38-2585 FAX 0797-38-5252 jitugen@y-salon.com

 

市民の意見30・関西  代表・小田実

八尾市山本町3-6-8 TEL 0729-98-1113(北川靖一郎)

 

 

 

 

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