内閣総理大臣 小泉純一郎様
誰がどう考えても、 アメリカがイラクを先制攻撃するのは間違っている。 私たち、日本、世界の市民は反対する。 アメリカは国連からの孤立も辞さないし、核による無差別殺戮の可能性さえ断言している。 日本はアメリカともイラクとも友好関係を保つ国である。 日本は、その立場で、一方的にアメリカのイラク攻撃に加担してはならない。 日本は、両国の間で仲介の労を惜しまず、あらゆる戦争行為をやめさせるようにせよ。 (2002.9.11声明)
市民の悲しみと落胆は、 日本が国際社会に対して、平和への意志を示すどころか、 いっさいの説明もなく、アメリカのイラク攻撃を追認しようとしたことにある。 戦争に係わる態度を「その場の雰囲気で決める」国家がどこにあるものか。 人間としての、あるいは日本の最高権力者としての倫理も思想も、 あなたはなにゆえに、かくも見事にかなぐり捨てられるのか。
アメリカのイラク攻撃の可否について、 どの国の元首も、必死に市民への説明を行なっている。 あなたが先頭に立ってやるべきは、日本の立場を、国際社会に誇りを持って示すことだ。 「正義の戦争はない」と。
「われらは平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を 地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、 名誉ある地位を占めたいと思う。 われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、 平和のうちに生存する権利を有することを確認する」。 (日本国憲法前文)
すでに市民は、武力行使によっては、ついに究極の平和が地上に訪れないことを知っている。 平和は、ひとりの市民さえ血を流さない、平和的対話だけがもたらす。 日本は国際社会において、それがいえる国だ。 世界の市民が、あなたの態度を注視している。 無責任な言動に傷つくのは、日本、そして世界の市民である。
2003年3月19日
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