芦屋山村サロン - 2007前期-Vol.37

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小田実追悼補遺

補遺についての覚書

この冊子は去る2007年8月25日に「小田実さんを偲ぶ会」を芦屋・山村サロンで開いたときに、小田実さんが人院されて以来の新聞記事などをまとめて編んだ「小田実追悼」の続編です。あわただしい時間の中で急いで作った本編には、見落としていたもの、手に入らなかったものが沢山ありました｡

　原則として編年体、つまり日付を追って収録してあります。英字紙は金井和子さん、朝鮮日報や新社会党の機関紙などは玄香実さん、東京のものは吉川勇一さん、京都などの地方紙は北川靖一郎さん、日本経済新聞は坂口義郎さん、聖教新聞は河上せつ子さんと鈴江比沙子さんからお送り頂きました。そのほか共同通信と朝日・毎日・読売各紙、赤旗は書いてくださった記者から直接お送りいただいたものも少なからずあります。

　こうしてまとめてみれば、小田実さんの大きさがよくわかります。ほかにも市民運動体の冊子に収められた追悼の文を持っていますが、それらまでになると集めきれないほど膨大なものになるでしょう。だいたい、知識人が亡くなれば知識人にしかその人を評価できないから、知識人しかその人を書けません。それを読む人も知識人に限られます。

小田さんはそうじゃない。靴屋のおやじと哲学を語った古代ギリシアの哲人のように、誰とでも自在に喋って、正しいことがなんなのかを知らしめた。だから小田さんを慕う普通の市民は、彼のことを忘れない。

以後、こうした記事をまとめていく作業は続けます。こんなものもありますよ、とお送りくださることは大歓迎です。もともと「コンプリート」（完全に集めきる）ことは諦めていますが、それでも、できるだけは皆さんに読んでいただきたいと思うのです。連絡は下記へお願いいたします。

山村雅治（Dec. 23. 2007）

付記：NHKハイビジョン特集『小田実　残す言葉』(2007.12. 13と12.21放映）のプ

ロデューサー、坂元良江さんからテレビマンユニオンの冊子が送られてきました。長年にわたって最期の時まで小田さんを追いつづけた坂元さんのすばらしい文章がありました。